映画『小林さんちのメイドラゴン』上海へ!
2025年6月13日~23日(土)に開催された上海国際映画祭に、映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』が上映・招待されました! 21日は映画祭への登壇、22日は舞台挨拶やトークショーなど、キャスト・スタッフがさまざまなイベントに出演し、両日ともに大盛況!その様子をご紹介します。

【2025.6.21(土)-①】石原監督が上海国際映画祭に登壇!
この日『第27回上海国際映画祭』の招待を受け、石原立也監督と瀬波里梨プロデューサーがレッドカーペットに登場!多くの映画ファンの前で映画を紹介させていただく、貴重な機会となりました。

【2025.6.21(土)-②】キャスト陣がラッピングカーでドキュメンタリー撮影!
同日、中国のメディアによるドキュメンタリー映像の収録のため、カンナ役・長縄まりあさんとトール役・桑原由気さんが、映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』仕様のラッピングカーに乗って、上海の観光スポットを巡りました。
最初に訪れたのは、人気の観光地『武康大楼』。到着して車を降りると、偶然にも“カンナ”のコスプレイヤーさんと遭遇するという嬉しいサプライズがあり、その場で記念撮影会が開かれました。キャスト陣もアイスクリームを楽しんだり、雑貨屋を訪れたりと、リラックスしたひとときを過ごしました。
次に向かったのは、2010年に上海国際博覧会(上海万博)が開催された『上海世博園』。大きく印象的な建築物をバックに、ラッピングカーとの記念撮影を行い、上海での思い出を写真に収めました。
最後に訪れたのは、上海の観光名所『外灘』。黄浦江沿いに広がるライトアップされた美しい夜景の中で現地のスタッフから街の歴史について話を伺い、文化的な一面にも触れることができました。


【2025.6.22(日)-①】大家好!『マジやばい』舞台挨拶!
翌日は上映会場『蘭心大戯院』にて映画をお披露目!
上映後は、石原監督とトール役の桑原由気さん、カンナ役の長縄まりあさん、瀬波プロデューサー、さらに宣伝隊長トールが登壇し、舞台挨拶が行われました。イベントは「大家好!(皆さん、こんにちは!)」と元気な挨拶からスタート!会場は一気に和やかな雰囲気に包まれました。
まずは石原監督から、映画化までの経緯や作品に込めた想いが語られました。「原作でも人気の“カンナ編”を映画でやりたい、という想いが形になった。原作者のクール教信者先生も“映画になったら嬉しいな”と思いながら描かれていたそうで、みんなの想いがひとつになった結果です。」と、熱い裏話も語られました。
続いてキャスト陣からは、
長縄さん「みんな、大家好。カンナです。上海マジやばくね」
桑原さん「皆さん、大家好!トールがやって来ましたよ!皆さん、いっぱい楽しんで行ってくださいね!」
とカンナ・トールの芝居でご挨拶!さらには生アフレコも披露され、さみしがりやな一面が描かれたシーンや、感動のクライマックスが生で演じられ、会場は息を呑む静けさのあと、大きな拍手と歓声に包まれました。
そしてクイズコーナーでは、「カンナのエネルギーの源は?」「カンナの口癖は?」「トールの得意な料理は?」「小林さんの新しいスキルは?」など、ファンじゃないとわからない!?問題が出題されました。ファンからトールへのお酒のプレゼントもあり、「このお酒と想いを小林さんに届けます!」という温かいやりとりに、会場はほっこりした空気になりました。
締めくくりは「マジやばくね」の掛け声とともに集合写真をパシャリ! 笑顔と拍手に包まれたイベントは大盛り上がりのまま、無事に幕を閉じました。


【2025.6.22(日)-②】映画制作裏話満載のトークショー開催!
『蘭心大戯院』での舞台挨拶の後、『蔦屋書店(TSUTAYA)』にて、石原監督・桑原由気さん・瀬波プロデューサーによるトークショーが開催!作品制作の裏話から収録エピソードまで、作品制作の秘密が披露された貴重なトークショーとなりました。
冒頭で、石原監督が本作のテーマについて語りました。「映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』は、もともと親の愛情を知らなかったドラゴンが、人間の“優しさ”や“情”に触れることで、“さみしさ”を知っていく物語。優しさとさみしさは常に隣り合わせであり、家族や愛情とは何かを問いかける作品にしたかった」
また、映画化にあたり特に気を配った点として、カンナの父親である“キムンカムイ”の描写を挙げ、「 “親子の愛情”が存在しないという感覚は、人間には理解しがたいもの。その表現には注意を払った」と語りました。また、プロデューサーからは、企画やシナリオが比較的スムーズに進んだ一方で、石原監督の描いた絵コンテにはTVシリーズから一段グレードアップしたアクションが多く描かれおり、難易度の高いアクションシーンをどう形にするか、作画チームと共に頭を悩ませたことがあったという裏話も明かされました。「メイドラゴン」の作画チームは若手スタッフが多かったこともあり、作画の難易度は課題の一つでした。そこに、ベテランの演出スタッフが自ら名乗りを上げ、若手スタッフの舵取り役をしてくれたそうです。ベテラン演出スタッフ自身も多くのレイアウトを描き、若手スタッフの成果と成長を確認しながら制作を進めたということです。「現場の熱量が詰まった作品になったと思う」と、制作チームの一体感を語りました。
桑原さんからは、収録時の印象深いエピソードとして、アーザード役の島﨑信長さんの芝居に刺激を受け、あらかじめ準備していた演技プランとは別の、心から湧き上がった感情をそのまま声に乗せて演じたことや、カンナのあるシーンで何度も涙を流したことが紹介されました。
また、映画全体の構成について石原監督は、「本作はシリアスな展開が多い作品だが、重くなりすぎないように、あえて原作にないコミカルなシーンを加えることでバランスを取った」と説明。「シナリオの段階で、映画の冒頭では、TVシリーズの“いつものメイドラゴン”を感じられるようにしたいという声があり、それを踏まえて構成を練った」との裏話も聞けました。
石原監督のノートやラフスケッチなど、制作資料も多数公開!キービジュアルの原案や、トールが異世界へ向かう際のゲートデザイン、当初構想されていたゲストキャラのデザイン案など、世界初公開の貴重な資料に来場者からも大きな反応がありました。
収録中のアドリブエピソードとしては、桑原さんから、TVシリーズ第1期での“小林さんとトールの出会い”のシーンにおいて、トールが「行きます!」と答えるべき場面で、嬉しさのあまりセリフを忘れて「はいっ!」と素で返してしまったことがあったと笑顔で振り返りました。また、映画のラストのセリフについては、音響監督からOKが出た後も、桑原さんから「もっと可愛くしたほうがいいですか?」と申し出て、結果2回目のテイクが採用されたという芝居のこだわりも語られました。
そして、「トールにとって小林さんはどんな存在ですか?」というファンからの質問には、桑原さんが「トールも私も、小林さんが大好きなんです!映画では、トールが小林さん以外の人のために頑張る姿も描かれていますので、そこにも注目してください!」と見どころを紹介。「小林さんは、アフレコ中も思わず感情が込み上げてくることがあるほど、大切な存在です」と語り、深い愛情を感じさせました。
終盤では「小林さんが本当に有休をとったらどこに行ってほしい?」という質問に対し、桑原さんが「上海はとても歴史的な建物があり、景色がすごく綺麗だったので、トールと小林さんも休みをとって上海に遊びに来てほしい」と語りました。
イベントの最後は、「chu chu yeah!」の掛け声とともに、記念撮影を実施。笑顔あふれる和やかな雰囲気の中、トークショーは大盛況のうちに終了となりました。

